現金管理が面倒な方のための対処方法
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なぜ現金管理を言われるのか
ここでお伝えしたいのは、みなさん几帳面になりましょう!ということではありません。
会計事務所の担当者や税理士から、「毎月現金の管理はしっかりしてくださいね」と言われたことはありませんか。分かってはいるものの現金を管理していくことは面倒くさいと思います。
それでもExcel表を作ったり、出納帳を付けたりしながら、毎日現金の管理をしっかりされている方も多くいることと思います。
では、なぜ現金を管理するよう言われるのでしょうか。
一番の理由は、ごまかしやすいからです。
預金と違って入出金の明細が正確に残るものではありませんから、売上なり経理なりをごまかすことが容易に出来てしまいます。
昔からよくある手が、飲食店で現金売り上げがあった時に、売上伝票を廃棄し、レジでも売上の操作をせずに、売上金を抜いてしまう方法です。これは売上金の着服で当然脱税になります。
税務署はそのような行為には敏感ですから、税務調査では正しく現金が管理されているかが重点項目の一つとなっています。
小規模事業者向けの現金管理術
それでは、簡単に現金が管理出来て、税務署にも目をつけられない方法はないのでしょうか。それは「現金」を使わなければ良いのです。
売上についてはレジでしっかり合わせていくしか方法がありません。
一方で、身近な買い物で使う現金については、社長のポケットマネーから出すことで「現金」の科目ではなく、「短期借入金」で対応していくことが可能です。
使った領収書に合わせて「短期借入金」を増やし、定期的に社長にお金を戻すことで調整していけば良いのです。
これの最大のメリットは、いまいくらの「短期借入金」の残高になっているのか、正しく認識していなくて良いということです。領収書合計金額=短期借入金となりますので、必ず一致するからです。
従業員が多くいる事業所だと導入が難しい面がありますが、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
今後、どんどんキャッシュレスの時代が来れば、このような煩わしさはなくなっていくのでしょうね。
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