補助金採択されました! 採択されるための3ポイント
コロナワクチンの接種が少しずつ広まっていますが、まだ終息が見えておりません。
これまで国や地方自治体では、昨年よりコロナ対策の補助金や助成金が数多く支給されてきました。
ひとくちに、補助金と助成金と言いましたが、この2件にはおおむね以下のような違いがあります。
・補助金・・・補助金の申請を出して、選ばれれば支給されるもの。申請が通っても、先に補助対象の経費を支払い、後日まとめて請求し支給される
・助成金・・・要件を満たせば全員に支給されるもの。労働に関する支給が多い
さて、表題に書きましたように、横浜トライ会計事務所では小規模事業者持続化補助金の採択を受けることができました。
今回は補助金に焦点を当てて、その内容や採択しやすくなるポイントを紹介したいと思います。
目次
補助金
補助金は、その補助事業による予算枠があり、予算を使い切った時点で終了です。
予算枠の大きな補助金は、一度に採択者を決定するのではなく、数回に分けて募集をしています。
それぞれのホームページを見ると、それぞれの回の採択が決定すると、採択者一覧や採択率を公表していることが多いですね。
採択率の傾向としては、第1回目が高く、最後の方の回は応募数が多い割に採択数が少なくなります。
これは予算との調整がありますので、当然と言えば当然の流れとなっています。
補助金の主な種類と難易度
補助金はその内容や補助上限額によって、提出する資料の量や採択の難易度は大きく変わります。
基本的に、補助金額が大きければ大きいほど、難易度は上がっていきます。
市区町村で扱っているものであれば、10万円位からあり、要件に該当していれば割と簡単に申し込むことができます。
一方で、今募集が行われている事業再構築補助金は、最高で1億万円の補助額になるため、
採択率だけでなく、申請資料の内容について、かなりの作りこみが必要になっています。
小規模事業者持続化補助金
難易度 ★☆☆
その名の通り、小規模事業者を対象にした補助金です。
最高100万円の補助になりますので、設備と言うよりコロナ対策事業への広告宣伝費やシステム構築の色が強いです。
難易度は★1つにしましたが、第1回目の採択率は約45%と1回目にしては、かなり厳しい採択率となっています。
一般型と低感染リスク型があり、低感染リスク型の方が事業内容に制限が強いですが、補助率が高いですね。
関連ホームページ
https://www.jizokuka-post-corona.jp/
ものづくり補助金
難易度 ★★★
一般型、グローバル型については、既に6次募集が終わっており、この補助金自体が終了するのではないかと言われています。
一般型が最大1,000万円、グローバル型が最大3,000万円の補助となっていますが、
補助金の制度がそろそろ終盤になるため、予算に限りがあり、採択の難易度が上がっています。
関連ホームページ
https://portal.monodukuri-hojo.jp/
事業再構築補助金
難易度 ★★★
コロナによって既存の事業が苦戦する中で、コロナに対応した新事業や業態転換など、
新たな事業に取り組むことを補助する目的で出てきたものです。
通常枠、卒業枠、グローバル枠、特別枠に分けられ、それぞれ該当する内容と補助額、補助率が異なります。
その補助額が最高1億円と大きいことが一番の特徴ですね。
補助金を申請したことが無い事業者が、いきなり申し込むにはハードルが高いものになります。
補助金に強い中小企業診断士、行政書士、税理士などと組んでやるのがお勧めです。
関連ホームページ
https://jigyou-saikouchiku.jp/
採択されるためのポイント
文章の分かりやすさ
とにかく文章が分かりやすいことが重要です。
事務局の担当者は、数多くの申請書に目を通しますので、読みにくい文章は印象が悪いです。
ひとつの文章は長くせずに、端的に書いていくのが良いです。
そして、難しい専門的な文章よりも、誰が読んでも分かりやすいことが必要になります。
専門用語は使わないか、使う場合には注釈を入れるようにして、読みやすくしましょう。
イメージとしては、高校生が読んでも分かるような内容ならOKです。
図や写真・表を多く使う
文章だけの申請書は、読み手が疲れてしまいます。
申請の内容を、分かりやすく誤解なく伝えるためには、必ず図や写真、表を使いましょう。
A4用紙1枚に、図や表などを2個は入れるつもりで作成するのが良いです。
読み手は、あなたの想像以上に読むのが大変です。そこを理解しておきましょう。
強みの客観的根拠を突き詰める
補助金の目的に沿って、自社の強みを書きましょう。
なぜ他の会社ではなく、あなたの会社に補助金を出すと良いのか、
補助金を出したらどんな社会的な効果があるのか、そういった客観的な視点をもって強みをアピールするのが良いです。
具体的に言うと、業界の動向、同業他社との比較、自社の現状と補助金を受け取った後の見込みについて、
数字で突き詰めることをお勧めします。
まとめ
補助金は会社の苦境を救い、発展していくために利用していけるものです。
補助金をもらうことが目的にならないように、その後の事業の発展を見越して計画を立てていきましょう。
申請書の作成については、他人の力を借りることをお勧めします。
それは有料に限らず、無料で経営支援を行っている団体がありますので、こちらも利用してみてください。
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横浜トライ会計事務所 税理士 鈴木正宏