ランクアップ制度の魅力(継続的なお客様を獲得するために)
同じ商品でも見せ方、売り方が違うと、売れ行きに大きく左右します。
最近で言うと、サブスクリプション(期間での定額制)を導入するのが流行っていますね。
今回の話は、ランクアップ制度でのお客様の囲い込みについて、良い方法だと思ったものをご紹介します。
目次
継続顧客の重要性
改めて言うまでもありませんが、得意客を持つことはビジネスでとても重要です。
景気の良し悪しにかかわらず、常に収入が見込めますし、
何より、新規の顧客を獲得するのとは違い、多くの広告費や手間をかける必要がありません。
コロナになった今、それを身にしみて感じている事業者の方も多いことでしょう。
そのため、どの事業でも顧客の囲い込みは必須の課題です。
例えば、ポイントカード、定期的なメールやはがきの販促チラシなどがありますね。
以下、私が経験した他にも応用が利きそうな顧客囲い込みをご紹介したいと思います。
ランクアップ制度
その名の通り、顧客のランクが上がっていき、上がるほど優位なサービスが受けられるものです。
これは、オンライン英会話のリップルキッズパークというところで経験したことになります。
この英会話教室は1対1で行われますが、予約の方法が、生徒が講師を毎回予約というやり方です。
簡単に言うと、早いもの勝ちで講師の予約取っていく方法です。
当然ながら、人気の講師はどんどん予約が埋まっていきます。(講師側は生徒を選べません)
この予約システムに際し、生徒を利用回数などに応じてランク分けしているのです。
具体的には、ランクの高い生徒は、他より1日~3日先に予約することができます。
これによって、ランクが高い生徒ほど、自分のお気に入りの先生や時間帯を選ぶことができるのです。
つまり、得意客がより良いサービスを受けられる体制になっています。
※リップルキッズパーク ホームページ
https://www.ripple-kidspark.com/
ランク制度の良い点
実は、このランク制度では、授業料は変わりせん。ランクの高い生徒も低い生徒も同じ授業料です。
見方を変えると、値引き販売やポイントカードなどの費用をかけることなく、顧客にメリットを感じてもらえる方法を採用しています。
少し異なるやり方で、美容室では有料の指名制度を使っていますね。
指名制度では、顧客に追加して支払ってもらうことでメリットを感じてもらうのですが、
このランク制度では、継続的な顧客が「自動的に」「徐々に」優遇されていることに大きな違いがあるのです。
顧客側から見ると、ランクが上がるごとに満足度が上がるのですから、より継続的に使おうという気持ちになります。
他の業種でも応用が利くと思いますので、一度ご自身の事業でも検討してみてはいかがでしょうか。
※注意事項 リップルキッズパークを推奨するものではありません。サービスの例として紹介しているのみです。
関連ブログ
横浜トライ会計事務所 税理士 鈴木正宏