確率論なんて無意味な税理士試験
今日、8月18日から税理士試験が始まっています。
税理士試験は年に1回しかありません。
その時の体調や問題の巡り合わせなどで、これまで1年間やってきたことが実るのか、またやり直しになるのか大きな分岐点となる日です。
税理士になるためにはいくつか方法がありますが、一番オーソドックスな方法は、税理士の科目合格を5つ取ることです。
税理士試験は、他の試験と違い、一度受かった科目は消えることなく科目合格として所持します。
そして合計5科目の試験を合格して税理士となることが出来るのです。
別の言い方をすれば、4科目合格であっても無資格者と全く変わりはありません。
目次
税理士試験の合格率
税理士試験の合格率は、毎年大体10~15%になっています。
これは相対試験で、他の受験者との競争となっていることを意味します。
合格者で言うと7人~10人の中で一人の科目合格者が出ていることになります。
そんな試験を5回突破しないと税理士にならないといけないのですから、確率論で言うと難関試験に何年も挑戦しないといけないことが容易に想像されます。
難しい計算は無視して、1科目を取得するのに3年かかるとすると5科目取得には15年かかります。
これでも確率論から言うと、かなり優秀な確率で合格していることになります。
私の身の回りの話になりますが、働きながら15年以上試験勉強を続けてい方をたまに見かけます。
たまに、というのは、多くの方が15年もの長い間、勉強のモチベーションを維持することが難しいことを物語っているように思えます。
これも余談になりますが、税理士試験の科目選択では、初めて受ける方は簿記論、財務諸表論を選びやすいですね。
受験会場には20代と見受けられる方が多くいる一方で、最後の1科目の税法科目では、受験者の平均年齢はぐっと上がります。
50代、60代とおぼしき方もいらっしゃり、おそらく何年も受験を続けてこられてきたのだろうと推察されます。
確率論なんて意味はない
どんな世界もそうでしょうが、税理士試験も勝てるものと負けるものが明確に分かれます。
5科目合格を3年~5年で予定通り突破していく人が毎年一定数いる一方で、何年やっても最初の1科目目を合格できない人がいます。
では、あなたが税理士になりたいと思っていたとして、この難関試験に挑戦しますか。
そう問われて確率論で考えた方は、この先長く厳しい戦いを覚悟してください。
税理士になりたいのであれば、常に上位10%に入りその科目は1年で合格すると決めて、短期合格を目指すことをお勧めします。
受験で長い間モチベーションを維持することは難しいです。
なにより、何年か経てば色々変わってきます。仕事での役割、立場が変わってくるでしょう。
引っ越しなど周りの環境も変わるかもしれません。結婚や子供など家族構成が変われば生活も大きく変わります。親の介護もあるかもしれません。
そうした状況で何年間も受験に打ち込める環境が整っている方は少ないのではないでしょうか。
だからこそ、環境が整っているその時に全力で集中して短期で合格していく必要があるのです。
全力で挑戦していきましょう!
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