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業績分析にはこの2点を抑えるべし

クライアントの方には、事業の規模に限らず毎月の試算表を作ることを強く推奨しています。

試算表には業績を向上・改善させるヒントが多く詰まっているからです。

 

試算表を確認しないことは、テストを受けて答え合わせをしていないようなものです。

やりっぱなしでは、どこが弱点でどこが伸びているのかを正しく理解できませんね。

 

さて、試算表を作って「売上高」や「利益」を確認するようになったら、

一歩進んで業績分析をしてみてください。

分析は難しいものではなく、以下2点をやるだけで十分効果が出ます。

 

目次

比較

 

◎前月との比較

それぞれの勘定科目ごとに、金額の増減を把握しましょう。

そして、その増減の理由まで説明できるようになることが大切です。

そのためにも、前月の試算表を出来るだけ早くに作ることが必要になります。

 

◎前年同月との比較

この比較では、季節変動による差を排除できる点で有効です。

そして、1年前の状況と比べて伸びているのかどうかを把握できるため、

全体として問題点が明確化しやすくなります。

 

◎同業他社との比較

同業との比較では、利益率や経費の比率が正常値かどうかを把握できます。

特に儲かっている同業他社の利益率、人件費率、家賃比率を把握することで、

どこに改善の余地が大きいのかを把握することができます。

 

細分化

 

◎相手先別の売上高

売上を相手先別の把握したら、伸びているところ、減少しているところを確認しましょう。

特に1~2社に売上を依存している場合は要注意です。

相手の会社の業績に大きく影響されるだけでなく、依存度が強いと

価格交渉などの条件面で有利に進めにくくなるためです。

 

◎売上構成

売上を内容別に分けてみましょう。

例えば、飲食店ならランチとディナー、食事と飲料のようにです。4分類するようなことです。

 

それぞれ利益率が違いますし、どこに伸びる余地があるのかを把握できるようになります。

 

まとめ

業績を伸ばそうとおもったら、「とにかく売上を稼ぐため、やるしかない」と思う経営者の方が多いです。

それは正しいのですが、精神論に分析を加えていくことが重要です。

 

業績を向上させるには、結局は以下に集約されます。

◎売上の向上

◎粗利益(利益率)の改善

◎経費の削減

 

最終的には全てにアプローチをしていく必要があるのですが、

やはり効果の高いところを順に狙っていくのがセオリーですね。

いきなり全部できなくても、積み上げが肝心ですので少しずつやってみましょう。

 

 

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横浜トライ会計事務所 税理士 鈴木正宏

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