人生の4大支出と向き合うために 車 編
人生の4大支出として、以前紹介させて頂きました。今回は車に対する支出と上手に向き合うための方法をご紹介したいと思います。
<人生の4大支出>
1.住宅
2.車
3.保険
4.教育費
今回紹介する車の支出は、事業で使う車は考慮外として、家庭用の車を前提にお伝えしたいと思います。
考え方の基本となるのは、費用対効果です。
かけた費用に対して、それに見合うだけの効果を得られるのか。についてですが、
この「効果」というところが曖昧で、個々の判断基準によって大きく異なります。
一方で、費用については明確に把握できます。
そこで、まずは一体どれくらいの費用が掛かるものかを正しく把握する必要があります。
目次
維持費とマイカーローン
維持費で代表的なのは、駐車場代、車検代、ガソリン代、修理代、保険代、自動車税です。
駐車場代は、ご自宅なら0円ですが、賃貸だと住んでいる地域によって数千円~数万円と固定費としてかかってきます。
ガソリン代は、使い方次第で大きく変動しますが、
「この維持費を合計すると年間で大体いくらになりますか?」
この質問にすんなりと答えられる方は、よく理解してマイカーを利用されている方だと思います。
さらに、「このマイカーのローンは、年間で大体いくらくらいになりますか?」
この質問に答えらえる方は、かなり少数ではないでしょうか。
ローン金利は、組む時には少し注意をはらっていたとしても、その後は気にかけないですね。
利息のように固定費になっているものについては、いつの間にか家計を苦しめるものになりますので、実は特に注意して欲しいものなのです。
しかも、マイカーローンの金利は、実は結構高いです。消費者ローンで金利15%などと言われているので、マイカーローンで金利3%や5%と言われると安いと思いがちですが、元金が大きいため、例えば300万円なら単純計算で9万~15万円の金利を払うことになります。
それを負担してもなお効果があるのかを、一旦考えてから行動すべきです。
マイカーを持つべき人、手放すべき人
車が自分の人生を豊かにしてくれると実感している人
何よりも車が原動力となって活躍している方にとっては、その費用以上に車は大きな意味を持ちます。それを節約して自分が活躍できなくなってしまったら本末転倒と言えます。
公共交通機関を使うより、時間効率がはるかに良くなる人
近くに駅やバス停などが無いところにお住いの方にとって、車は必需品です。
時間は有限でとても貴重なものです。大きく時間を奪われるくらいなら、軽自動車や中古車などを利用する方が良いです。まずは固定費を低く保つことを意識してみてください。
反対に、週末しか利用しないような車が眠っている人、都心部にお住まいで公共交通網が充実している人、駐車場代がバカ高い人、車が家計を圧迫している人は手放すことを検討してみてください。
使いたいときだけ使うカーシェアや、月1万円など定額で借りるようなサービスが増えてきています。
それで十分満足するものであれば柔軟に考えてみましょう。
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横浜トライ会計事務所 税理士 鈴木正宏