人生の4大支出と向き合うために 住宅ローン編
小学校、中学校、高校、大学とお金の勉強をする機会がほとんどない日本人にとって、人生の大きな買い物は、人生の大きなリスクをすることになりかねません。
よく分かっていないまま、他の人がそうするから自分もする。という曖昧な気持ちを持っている人や、身の丈以上に見栄を張ってしまう人を多く見てきました。
しかしながら、私はつつましく生きていることが良いと思ってはいません。むしろ誰もが金銭的に少し余裕があるくらいに生きていって欲しいと思っています。
目次
人生の4大支出
1.住宅ローン
2.車
3.保険
4.教育費
もしあなたが上の全てを支払っていないのであれば、お金の負担が少ない生活を送っていると言っていいでしょう。
反対に、すべての支払いをしている状況であるならば、そこそこの収入があっても手元のお金はさっと消えていってしまっているはずです。
つまりは、この4大支出を上手くコントロールしていければ、楽な生活がおくれるのです。
この4大支出の特徴として、支払う金額が大きい割に、すぐに止めるという判断をするのが難しいものになります。固定費として長期間に渡り支出が続くものですから、お金が苦しくなるのは当然のことです。
住宅ローン
よく、住宅は賃貸が良いか購入が聞かれますが、金銭面で言うならば賃貸が良いと言えます。
これはライフスタイルに合わせて、広さ、場所、家賃を容易にコントロールできるからです。お金に余裕がなければ安い賃料の家に引っ越すことも簡単にできます。
購入のメリットは、お金ではなく、自分の物として一生自由に使えることにあるところです。また、払い終えれば家賃は0円になります。(固定資産税や修繕費用はかかりますが)
30年の長期ローンを組む方は多いですが、これから30年の未来を想像するのは難しいのではないでしょうか。
30年間の収入、家族構成、健康、仕事など不確定要素が多い一方で、住宅ローンは、ずっとかかってきます。
見方を変えれば、それだけマイホームというのは魅力があるとも言えます。
そこで気を付けて欲しいのは、身の丈にあった家を選ぶこと、自分の金銭感覚を失わないことです。
どんなに素晴らしい営業マンが、あなたのライフスタイルから適正だと思われるローン計画を立てたとしても、将来は分かりません。想定外の事が起きても、営業マンは住宅ローンの返済までは面倒見てはくれません。自分の身は自分で守ってください。
そして、一生に一度の大きな買い物に気が大きくなり、日頃は100円、200円の節約を続けている人が、新築の100万円、200万円の追加プランを抵抗なく買ってしてしまうことが往々にしてあります。必要なものと必要ではないものを見極めましょう。
補足として、人生には思いがけないことがありますから、住宅ローンに加入するときには保険に入ることも多いですね。ただ、この保険も本来は要らないものですから、余計な出費となっているのです。
まとめ
今後、日本では人口が減少していきます。
首都圏では微増している一方で、地方では減少幅が大きく、今後もこの傾向は続くものと思われています。
30年先の未来を予想することは難しいですが、少なくとも今わかる情報を整理して、自分のライフプランと照らし合わせて、住宅を考えてみてください。
よく、ライフプランナーが「あなたの収入なら、○○○○万円の物件まで買えます」とアドバイスをしていますが、私はそれも疑いの目をもって聞くのが丁度良いと思っています。
あなたの外側の情報だけで計算した金額なんてそんなものです。
本人や家族の健康状態、それぞれの将来への考え方、収入変動リスク、自然災害、物件価値の変動など、総合的に考えてみましょう。
買うのは一瞬ですが、買った家は一生付き合っていくことになるのです。
関連ブログ 人生の4大支出と向き合うために 車 編
https://y-try.com/yokohama/archives/186